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来年の合格に向けて、教材選び(その1)

本試験が終わってから数日間、私はずっと来年どう勉強するか考えていた。

今年の学習が失敗に終わった原因は何か?

・勉強の絶対量の不足(1月から手探りで開始したため)
・分からない時に聞く相手がいないせいで、時間をロスしている
・基本テキストが使いづらい(真島の基本書)
・常識科目について、市販の教材では情報の質と量が不足

自分で分析した限りではこんな感じだ。
特に苦しんだのはやはり質問相手がいないこと。これが致命的に理解を遅らせた。年金科目を理解しきれなかったのも、このことがかなり影響している(時間がなかったのもあるが)。複雑な科目ほど、テキストとテープだけでは理解しきれないのだ。

仕事のことやら、費用のことを考えると、さすがに通学は難しい。限られた時間の中で有効に知識を身に付けるには質問制度のある通信教育が一番いいと思った。

数ある通信教育を全て調べたわけではないが、掲示板などでの評判、またこれまで使用してきた条文順過去問題集やカセットテープの品質の高さを考えると、IDE社労士塾(通信)が一番頼りになりそうな気がした。また、LECやTACなどの大手と比べると、社労士試験だけを専門に扱っているというところが魅力だった。

17年度本試験の結果

会社を辞めてまで受験勉強に専念した結果がこれ。
さすが終わった瞬間に不合格を覚悟しただけのことはある。
ただ、この年、惜しくもという結果になるよりは、見事にハシにも棒にも引っかからない方が、翌年の受験へのモチベーションはコントロールしやすい。
そういう点では、分りやすくていい結果だったと思っている。


17年結果



























































選択式の労基は2点救済。
択一の常識と国年は足切りである。
特にこの2科目が苦手だったわけではないが、本試験レベルに対応できる学力が付いていなかったのは確かだろう。
むしろその他の科目が運が良かったといった方がよい。
いずれにしても、一からやり直すしかない。

最初の本試験

本試験当日は早めに家を出て、会場の名城大学へと向かった。
目的地に近付くにつれて、受験生らしき人影が目立つようになる。
地下鉄の階段を上ると、会場までの歩道は受験予備校のチラシ配りの人で埋め尽くされていた。
そして会場へと続く受験生の列、列、列・・・。

何だか自分がとても場違いな所へ来てしまった気がした。
受験生はもちろん、それを支える予備校の人たちも皆、真剣だ。まさにここは勝負の場所。

年金科目の全体像すら把握できていない状態で、こんな所へ来るなんて、ちょっと失礼じゃないのか?

そう思うと不思議とリラックスできた。
受験番号を確認して会場に到着した。
落ち着いて周りを観察するとなかなか面白い。必死の形相でテキストを読みふける人もいれば、落ち着いて瞑想する人、寝ている人。
試験官も色々なタイプがいる。アカ抜けない感じのおっさん、まだ20代の茶髪のお兄ちゃん、女性は地味な人が多い気がした。あんな兄ちゃんでも試験に受かれば社労士なんだと思うと不思議な気分だ。

試験官のくどいくらいの注意事項の説明の後、選択式試験が始まった。

いつものように労基から解き始める。
ところが、これが難しい。20分ほど考えたが、自信のある答えが3つ埋まらない。
仕方ないので飛ばして進む。
他の科目はおおむね回答できた。
ちょっと迷ったのは労一の右向きと上向きくらい。これも文脈から判断して右向きと決めた。この辺はまるで国語の問題を解いているようだ。
残った時間は30分。再度全科目の解答の自信度をチェックして、労基以外は安全圏であることを確認して、労基に再挑戦。
結局、自信のある答えは見つからず、迷いに迷って終了直前に祈るようにマークした。

昼休み、出がけにコンビニで買ったサンドイッチを食べながら横断集を読むが、あまり頭には入らない。答え合わせはしないほうがいいと聞いていたので、午前の試験のことは考えないようにする。

テキストやら問題集、ノート、横断集など、随分と持ち込んでいたが、結局ほとんど使わないまま午後の択一がスタート。

国年から解き始めるが、調子が良くない。
どの問も自信を持って回答できるものがない。
結局、30分以上かかって無理やり答えを選んで厚年にかかる。
これもまた難しい。基金のことなんてほとんど覚えていないので、山勘で解き進む。
自分の知っている知識だけを頼りに、少しでもそれに反するような肢は×にした。
厚年も30分以上かかった。

ここまできて、時間が足りなくなることを予感したため、比較的理解できてそうな労災、雇用を先にやることにする。
その後、常識、健保が終わった頃には残り時間が20分を切っていた。
長文の労基を残してたった20分!?
完全にヤケクソで回答していく。
ほとんど考えず、頭から読んでいって答えらしき肢が見つかったところで後の肢は読まずに次へ進む。

あっという間の3時間半だった。

模試の時と同じで、時間配分もうまくいかなかったし、ほとんど自信を持って回答できたとは言えないけれど、最後まで諦めずにやり抜いた満足感があった。

ただ、あんなに一生懸命勉強してきたのに、本試験に間に合わなかったことが悔しかった。絶対に来年は合格してやる、帰り道でそう誓った。

帰ってから、受験会場にハンカチを忘れてきたことに気付いた。交通費と所要時間を考えると取りに行くわけにもいかないので、諦めることにした。

ただ、忘れ物はもうひとつあった。
それは決して諦められないものだ。
来年必ず持って帰る。
合格という忘れ物を!

本試験前日に思ったこと

本試験の数日前から図書館の自習室で社労士の教材を開いている人を目にすることが多くなっていた。

意外と身近にいるもんなんだな。

孤独な独学者にとっては、そんなことでも励みになった。

本試験の前日は土曜日のため、図書館は5時で閉館となる。

仕方ないので、そのままマックへ行って勉強を続けた。

8月からは過去問を中心にアウトプット学習を続けていた。

本試験前日の段階では、年金科目の過去問の2回転目をやっていた。

しかしここでも焦りが出てしまった。

過去問をやりながら、国民年金と厚生年金の内容がごっちゃになってしまっていることに気づいたのだ。

このような状態になってしまうと、自分が何が分かっていて何が理解できていないかすら分からなくなってくる。

やればやるほど危険な心理状態になってくるのが分かった。

諦めて8時半にテキストを閉じた。

とうとう間に合わなかったな。

分かっていたこととはいえ、何とも言えない気分だった。

不合格は覚悟の上だが、勉強は諦めないぞ

平成17年7月末の段階での学習進捗状況は、社一のインプットがもう少しで終わるといったところだ。

国年も厚年も過去問はわずか1回回したのみ。

ここから8月28日の本試験までわずか4週間で一体何ができるか?

何度もカレンダーを作って1日単位で学習計画を作り直したが、計画通りに進むことは一度もなかった。

正直言ってこの時点で、今回の本試験で合格するのはほぼ不可能だということは覚悟していた。

しかしそれでも諦める気にはなれなかった。

私はこの時、将来の自分のやる気の持続力を信用していなかったのだ。

だから、ダメでもいいから、とにかくできるところまでたどり着こうと思っていた。

今年の本試験を来年の模試代わりにしたっていいじゃないか。

同じ会場で、同じスケジュールで、同じプレッシャーの中で、本当の試験問題に取り組むことができるのだから、それこそ最高の模擬試験だ。

そう思って、徹底的に自分を追い込むことにしたのだ。

だから、8月は本当に必死で勉強していた。

自分にできることを全てやろうと、とにかく後悔したくない、それだけを考えていた。

ただ、覚悟はできていても、やはり全体が理解できていないので、なかなかアウトプット学習は進まなかった。

本試験が近付くにつれて、焦りが募った。

TAC、LEC共に撃沈!

さて、久しぶりに受験時代の話である。

平成17年の6月一杯で会社(某トヨタ系メーカー)を期間満了退社した私は、毎日朝から晩まで勉強漬けの生活を始めた。

7月末に模試を受けるのを決めたはいいが、7月頭の段階で国年と厚年、社一がインプットすら手つかずの状態。

無理やりラストスパートしたが、手ごわい3科目が終わるわけもなく、模試(TAC)の成績は散々なものだった。
択一は70問中、20点台。
ただ、選択は苦しまきれに選んだ回答がかなり当たって、3点を下回ったのは手つかずだった社一のみ。

その一週間後のLECの試験も似たような結果で、択一がどうにも歯が立たない。
とにかく分からない問題が多いとどうしても時間を取られてしまうのだ。そのせいで後の方で取り組む科目は時間が足りずに慌ててしまい、ケアレスミスの連発。
涼しい顔で答え合わせをしている周りの受験生たちがすごい人に見えた・・・。

有休消化期間に突入! 社労士開業に向けて

今日をもって、期間工の仕事とはおさらばすることとなった。
本日より、月末までは、有休消化期間だ。1年半以上在籍したので、有休はトータル21日間の権利を得たが、これまでに11日使ったので、これから丸々2週間はお休みである。

終わってみてつくづく思うが、実にきつい仕事だった。
特に辛いのは帰って寝るだけの長時間労働と、体調不良との戦いである夜勤だ。
正直、若くない私には、かなり無理があった。
ライフワークバランスを崩されると、まさに時間を金で売る生活になってしまい、何も考える時間を取れなくなってしまう。
それが延々と続けば、うつ病くらい簡単に発生するだろう。
実際私の所属していた現場でも、30人くらいの職場で過去2年ほどの間に2人うつ病に罹った人がいた。うち1人は半年後に復帰して毎日定時退社で働いているが、もう1人は2年経っても復帰していないので、労災認定を受けていないとしたら、既に退職した可能性が高い。

会社を辞めた理由は、もちろん社労士として開業するためだ。
結構な会社で結構な待遇で働いている人にとっては、社労士として独立開業するのは、かなりリスキーな選択になると思うが、元々期間工という身分だった私は、ほとんど考える余地もなかった。

ただし、本格的に営業できるのは事務指定講習が終わる9月以降になる。
それまでの間は準備期間。
だからといって営業しないわけではない。
社労士法に違反するって?
大丈夫。お金を貰わなければいいのだから。

親戚と年金、社労士受験生に遭遇

今日は従姉妹の結婚式。東京湾をクルージングしながら結婚式と披露宴をするという、なかなか洒落た企画だ。
親戚中に社労士としての名刺を配って、開業の案内をしてきた。
60~70代の叔父、叔母たちは誰一人として社労士のことを知らないので、どんな仕事をするのか逐一説明。年金のことなら何でも聞いてくださいと言うと、皆ピクリと反応していたのが面白かった。今は役所に電話しても、年金の担当は回線がパンク状態で繋がらないらしいのだ。
社労士の何たるかを知っていたのは、従姉妹のお兄さんのみ。たまたま近県でMRをしているというので、営業の話しで盛り上がった。

帰りの電車の中で、20代後半の男3人が白い冊子を手に立ち話をしている。
チラと冊子の背表紙を見ると「厚生年金保険法」。
その下にTAC社労士講座と書いてあった。
開いているテキストの中はマーカーでびっしり。
今年もあと2か月ちょっとで社労士試験か。
必死に勉強する姿は、見る者の心を打つ。
おっと、他人を応援している場合ではない。
彼らから見れば僕は先人だ。
道を切り拓かなくては。

期間工は健康保険の任意継続ができない!?

実は今日、職場の上司から大変なことを聞いてしまった。

なんと、この会社(トヨタ系大手部品メーカー、独自に健保組合保有)では、期間工は健康保険の任意継続ができないというのだ。

まあ、私が社労士資格を持っていることをこの人が知っていたら、もう少し慎重に話をするのだろうが・・・。

残念ながら、製造業の現場担当者なんてこんなもんである。
政管健保ですら任意継続ができるというのに、それ以上の待遇を約束した健保組合でできないわけがなかろう。
しかも、期間工だけ除外とは。同じように保険料を負担させておいて、一方的に不利益を押し付けるなんて許されるはずがない。

一応その場はやんわりと、もう一度事実を確認するように言っておいたが、もし今度そんなことを言ってきたら、総務の責任者を叱りつけてやらねばなるまい。

逆に言えばそれだけ世間の人たちは何も知らないということだ。
この分なら社労士業は安泰かな。

製造業とサービス業の労働生産性

週刊東洋経済の記事で、どこかの大学の先生が日本の労働生産性についてのデータを挙げていた。

今では日本のGDPの7割以上を占めるに至った非製造業だが、その生産性はアメリカと比較すると、建設業で7割、流通・飲食・宿泊業で5割、ビジネスサービスでは3割だという。

私も過去、色々な業種で働いてきたが、製造業の儲けのシステムたるや、実に無駄がない。製造業は働いている人間のやっている仕事の内容に関しては、私の実感から言えば、正直大したレベルにない。

それに比べて、ホテルやレストランなどのサービス業は、実にハイレベルなことを要求される気がする。

これは何を基準に言っているかというと、実際に働いてみた時の感覚とでも言えばいいだろうか? サービス業は、直接お客を相手にしているので、ほんのちょっとしたミスでも生産性(収益)に影響してしまう。それに比べて、製造業では、モノさえできればあとはどうでもいいという感覚がある。

先日、某家電量販店で扇風機を買ったが、店頭表示でリモコン付きとなっていた製品が実はリモコンが付いていないタイプだったことが購入後に判明し、店に問い合わせたところ、店側の表示ミスだという。結局、お詫びの印ということでそれよりも数千円高いリモコン付きモデルを追加料金なしで交換してくれたわけだが、サービス業ではこの程度のことでも貴重な利益を数千円も放棄しなくてはならないわけである。

ところが、収入の水準で比較すると、2006年賃金構造基本統計調査によれば、
製造業平均・513万円
サービス業平均・452万円
である。これに統計データに現れないであろう、サービス残業の割合を考慮すれば、収入差はさらに広がることだろう。

とっくにお気づきのこととは思うが、日本の社会では、労働の質と収入とは決して素直に比例しないというのが現状である。

では、一体何で収入が決まるかと言えば、私の仮説では「人気」がキーワードになる。

40歳時給ランキング! 社労士は・・・・・・・

弁護士より高い企業が続々! というキャッチに魅かれて思わず買ってしまった週刊東洋経済。
士業の世界に詳しい人間にとっては、弁護士だからってそう簡単に儲かるもんじゃないってイメージなのだが、ここではなんと、

4位  弁護士(男)  時給6666円

8位  医師(男)   時給5995円

ちなみに1位はフジテレビ。3位が電通。
その他は投資ファンドや証券会社、銀行などが上位。

さて、社会保険労務士は・・・・・・
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              まだないぞ?
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             もしかしてランク外か?
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        やっとありました。社会保険労務士(男)
         40歳時点での時給は、
            なんと、

             1922円(172位)

しかも、なぜか30歳時点の時給の方が100円ほど高い。
ちなみに50歳時点の時給は2297円。
一体どうやって算出したのかな? と思って欄外を見ると、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」からだって。
まあ、40歳年収が427万円になってるから、そんなもんだろう。
でも実際の労働時間はもっと長そうだけどなあ・・・・。

しかし、美容師や用務員より下とは。
それだけ食えない社労士が多いのは事実と思わねばなるまい。

会社を辞めて受験に専念!

平成17年7月1日、私は晴れて無職の社労士受験生となった。

今日からは汗だくで働かなくていい。

毎日、朝から晩まで勉強して、これまでの遅れを取り戻し、なんとかして今年の試験に合格するのだ。

生活費は失業保険で賄える。

試験日は8月28日。

現時点での学習進捗状況は、労基、安衛、労災、雇用、徴収、労一、健保までのインプットが終わったところ。アウトプットは過去問を一回まわした程度。

絶望的に遅れているが、今日からは毎日が勉強DAYだ。取り戻してみせる!

まずは模試を受けることにした。7月第3週にTAC、第4週にLEC。
この模試までの間に、なんとかインプットを全科目終わらせる。

朝9時から午後7時まで、図書館の自習室に籠る。
図書館が休みの月曜日はマクドナルドでひたすら勉強。

ところがショッキングな出来事が・・・
雇用保険の手続きで職安に行ったとき、自分が7日間であるはずの待期の期間を3日間と勘違いしていることに気づいたのだ。

ヤバイ…。こんなことすら忘れているなんて。
インプットすればするほど、前に学習した内容を忘れていっている。
だが、1回転目のインプット学習すら終わっていない段階では、戻って復讐する時間はない。
一体どうすればいいのか?

成功か、失敗か?

私の知り合いでKさんという社労士受験者がいる。彼はすでに4回受験に失敗している。
1回や2回で合格できる人と、何年も受験を繰り返す人との違いは何だろうか?
Kさんは決して頭は悪くない。努力も十分にしている。その証拠に毎年、実に惜しいところで合格を逃している。もうとっくの昔に合格できていても全然不思議ではない人なのだ。運が悪かった、それだけだろうか?

彼には決定的なものが不足していると私は思っている。
実は彼は30代半ばであるにも関わらず、独身で両親と仲良く同居しているのだ。
仕事は社労士補助。薄給ではあるが、可処分所得は私よりずっと多い。
別に他人がとやかくいうことではないが、貧乏所帯で今にも生活の行き詰りそうな私から見たら、実に羨ましい境遇だ。
私がもし、彼の立場であったなら、何の心配もなく開業に踏み切れるのに・・・。

私の大学時代の先輩で、博打仲間でもあったIさんは、現在競馬予想家として大成功している。
実際税務署が自宅に調査にくるくらいの収入を上げているのだから大したものだ。
彼の父親は地元では名のある弁護士で、彼に事務所を継がせるべく、文学部志望だったIさんに「法学部に入らなければ学費は出さない」とまで言って、彼を法学部に入らせた。
しかし、もともと法律のことなど興味の無かったIさんは、大学に入っても授業をサボリ続けて、結局卒業するのに7年もかかってしまう。
そんなIさんであったが、ひとつだけ特筆すべき一面を持っていた。
それはギャンブルに対する姿勢である。
私たちは自由な学生の身分をいいことに、競馬、麻雀、手本引き、チンチロリンなどのギャンブルに明け暮れる生活を送っていた。
仲間内での博打には、貸し借りは付きものだ。翌月の仕送りが入ったら払うなんてのはいい方で、中には負けが込んでもわざと払いを渋るような奴や、バックレてしまうような輩が当たり前のようにいた。
ところがIさんは違った。元々どんな博打にも強かったが、負けた時にも借りにして帰ることはまずなかった。いつも自分の全財産を財布に入れて持ち歩き、たとえ家賃を払えなくなっても、博打の負けを払うことには潔かった。

私は現在の彼があるのは、この頃の生き方に起因していると思う。
毎週家賃を握りしめて競馬場に通い、アパートを追い出される恐怖と闘いながら、極限状態の中で博打に打ち込んだ日々・・・。あまり誉めてくれる人はいないかもしれないが、後に予想家として彼が大成することができたのは、ひたすら真面目(?)に博打に精進(?)した大学生時代の経験の賜物ではないだろうか?

さて、話は社労士の開業に戻る。
KさんとIさん、もし社労士として開業したならば、一体どちらが成功するだろうか?私はなんとなくIさんのような気がする。
人間、人生で一度くらいは自分をとことんまで追い込んででも勝負するべき時があるのではないだろうか?

社労士開業失敗ブログ

『社会保険労務士事務所開業→閉鎖廃業!377日実録』

このブログはある意味、石川先生の開業体験談に匹敵するくらいに、これから開業を考えている人には役に立つ情報である。
難しいと言われている新人社労士の営業だが、このように成功する人もいれば、失敗する人もいる。
一体何が決め手となるのであろうか?

詳しくは引用しないがDというこのブログの著者は、開業すれば誰もが直面するであろうことに対して、対応できなかったのが最大の敗因だと思う。

「誰もが直面する困難」とは、孤独と不安である。

私も過去にフリーライターとして同じことを経験しているのでDさんの立場は痛いほど良く分かる。
ただ、フリーライターに比べれば社労士は専門領域がはっきりしている分だけ楽だし、資格という参入障壁があるため人気商売としての厳しさがかなり緩やかだ。

ただ、それでも孤独と不安は強敵だ。
人間は独りになると思考が硬直化してしまい、良いアイデアが浮かびにくくなる。
そうなるともう自分はお先真っ暗なんじゃないかという不安がのしかかってくる。
実はこの不安から逃れる一番楽な方法は、アルバイトすることである。
自営業に行き詰まってアルバイトをしてみると、こんな簡単な仕事でこんなにお金がもらえるのかと、感動すら覚える。その上、人との付き合いも自然と生まれてくる。体を動かすから、食事もおいしく感じるし、体は確実に健康になる。毎日が楽しくて、なぜ自分が独立する道を選んだのかなんて忘れてしまう。

このようにして人は志を失ってしまう。

孤独と不安に打ち勝つには、最終的には独立したいという強い意志しかない。失敗したくなければ開業する前に、その点について徹底的に自分に問うことだ。何も思いつめろと言っているわけではない。むしろ冷静に己を見つめ、覚悟を持って判断を下すということだ。
それでも独立するしかないという人生ならば、少々の孤独や不安には負けないのではないだろうか?

またまたダウンロードセミナー

これが石川流の顧客開拓戦略だ!(前編)・・・開業当初にやるべきこと
価格:1500円(税込)
平凡なことでも、やり続ければ非凡な結果が出る!~石川先生との対談インタビュー

萩原京二先生のダウンロードセミナーをまた購入してしまった。はたしてその内容は……。

今回出てくる石川先生は録音時点で開業10ヵ月。すでに7件の顧問先を獲得している。
正直、件数自体は大成功というほどのインパクトはないかもしれないが、まあ順調といえるレベルだろう。
だが問題はその中身だ。同じ7件の顧問先であっても、それがその人特有の環境やコネに起因するものであったなら、情報としての価値はあまりない。
その点、この石川先生はいたって平凡。誰でもそんなやり方知ってるよ、というくらい「ありきたり」な営業方法を実践してこれだけの結果を出している。

私はそこがすごいと思った。

本当に地道なやり方でも、それなりに成果が上がるというのであれば、それこそまさにやってみる価値がある王道なのではないだろうか?

事務指定講習終了

5月2日、溜まりに溜まっていた事務指定講習の通信課程が終了した。

事務指定講習というのは、社労士試験には合格したものの、2年の実務経験がない者に対して行われる講習のこと。
内容は4ヶ月間の通信課程(書類作成)と4日間の面接課程(スクーリング)からなる。
費用はなんと7万円。
はっきり言って、連合会の金集めである。

私は最初からそれが分かっていたので、できるだけ労力をかけずにやろうと思っていた。

幸い、通信課程の手続きの内容は昨年のものがインターネットで手に入ったので、実質2日で終えることができた。驚くことに、内容は今年と全く同じものであった。さすがは金集めといったところだが、ちょっと露骨ではないか? もうちょっとデリカシーがあってもいいと思うのだが…。

皆さんも開業を考えるなら、こんなものに時間を増やすことなく、実際の営業の戦略を練ることに力を注いだ方がいいと思う。

受験勉強後半戦に向けて

さて、このままでは本試験に間に合わないという事態に気付いた私は、スケジュールを組み直すしかなかった。

1月のスタート時点でも各科目ごとのスケジュールを大雑把に組んではいた。が、その時点ではまだ教材も学習方法も確定しておらず、手探りで取り組んでいくうちに予定はズレズレになり、ゴールデンウィークまで来てしまったというのが実情だ。
しかもこの後に残っている科目は年金をはじめ、初学者が苦戦しそうなものが多い。
今のペースで学習を続けても、本試験に合格するどころか、1回転目の学習さえ完了しないかもしれない。

ここで一番簡単なのは、来年に持ち越すという選択肢である。
正直、現在の状況ではそれが最も合理的だということは分かっていた。しかし、社労士受験というものは2年計画が素直に通用するほど甘いものではないということも、受験掲示板やメーリングリストなどの情報から察していた。人間の志というものは、そう何年も持続できるものではない。やろう、と決めた日から、全速力で走り抜けなければ、目的を達成する前にモチベーションが下がってしまうかもしれない。そうなって、何年も受験を繰り返している人が大勢いるらしいのだ。
だから結果的に1年目がダメでもいいから、なんとか合格を目指して最大限できるところまでやってみようというのが、私の結論だった。

スケジュールを練り直すといっても、できもしない計画を立てたところで、結果は変えられない。
短期間で学習を進めるためには、やはり時間を増やすしかない。
だが、これまでも勉強できる時間は極力勉強に費やしてきたつもりだ。そんな状況の中で勉強時間を増やすにはどうすればいいのか?

・・・・仕方がない。

・・・・・私は会社を辞めることにした。

会社といっても、期間工である。何も失うものはない。
そして幸い、契約期間の満期が6月末に迫っていた。
生活は雇用保険の失業手当で何とかなる。ありがたいことに、正社員と違って期間工は有期労働契約のため、期間満了で退社した場合には、3か月の給付制限を受けずに、すぐに失業手当がもらえるのだ。
早速、妻にもそのことを話したが、生活の心配がないということで納得してくれた。
あとは、7月、8月の2ヶ月間のラストスパートに賭けるのみだ。

こうして私の社労士受験後半戦がスタートした。

学習ペースについて

私は平成17年の1月から受験勉強を始めた。
ただし、最初のころは市販のテキストや問題集を使っていたため、学習効率がとても悪かった、と今になって思う。
IDEのカセットテープが届いた1月下旬には、すでに労働基準法を一通り読み終わっていたので、テープを併用し始めたのは労災の途中からである。
そしてIDEの条文順過去問題集を手に入れたのは4月に入ってからだ。その時にはもう雇用保険も終わって徴収法に入っていた。
徴収法が終わったのがゴールデンウィーク直前だ。多くの受験者がそうだと思うが、私もこの時期に自分の学習進度を検証した。
本試験まであと4か月。残っている科目は、労働一般、社会一般、健康保険、国民年金、厚生年金。
単純に科目数だけで見れば、1~4月で5科目、残りの4か月で5科目だ。
ただ、そのスケジュールで勉強していって、果たして合格できるだろうか?

ここまでの私の学習について再度まとめてみると、
・通勤途中にIDEカセットを聞く。
・会社の休憩時間に真島の基本書を読む。
・土日にカセットと基本書を併用して、それが終わると過去問題集を解く。
基本的にこの流れなのだが、実は端折った部分がかなりあった。
特にアウトプット学習が足りていないのを感じていた。
過去問題集は、一通りはなんとか解いたが、本当に理解できているというわけではなく、同じ問題をまた間違えてしまうようなレベルで、試験に対応できるだけの実力にはほど遠かった。
しかも、もうすでに最初の頃に学んだ労働基準法などは忘れ始めていた。
このままでいけば本試験当日にどのような状態に陥っていることか、薄々想像できた。

社労士の受験学習では、科目が10もあるため、最後の科目をやる頃には、最初に学習した科目はほとんど忘れてしまう。そのため、全体を3回転くらい学習しないと合格点は確保できないと言われている。
私のこのままのペースでは、本試験までにようやく1回転がやっとだ。

・・・・このままでは不合格確実である。

私の学習スタイル(アウトプット編 その2)

市販の問題集の誤植の多さに辟易していた頃、yahooの社労士メーリングリストでIDE社労士塾が出している7年分掲載の「条文順過去問題集」というのが使いやすいという評判を聞いた。

当時の私は「条文順」の問題集があることすら知らなかった。
確かに択一問題というのは、1問5肢からなっているが、同じ条文の内容で構成されている場合もあれば、5肢それぞれが異なる条文に関する内容の場合もある。
それらを一度バラバラに分解して、再度条文順に並べてあるのがこの問題集だ。

私は直観的にこれは使える、と思った。

本試験そのままの5肢択一問題は、1肢1肢が別々の引き出しにある知識から判断することを必要とするような構成になっていることが多いため、それぞれの知識をすべて習得した段階でないと、対応が難しい。
それに比べて条文順の問題集は、ひとつの項目を学習したら、すぐそれに対応する問題を解くことができる。

つまり学習の初期においては、条文順過去問題集は大幅に学習効率を上げてくれるわけである。

実際、購入してみると、他にも良い点がたくさんあった。
まず、解説が非常に分かりやすい。
これはIDEのカセットテープについても感じたことだが、無駄がなく、なおかつポイントを明確に捉えている。
そして、誤植、間違いがほとんど皆無である。
これは無くて当たり前という意見もあるが、これまで購入した市販のテキスト、問題集はみなどれも返品したくなるばかりの劣悪な品質のものが多かった。
IDEの条文順過去問題集は、それらとはまったく異質な、完成された教材と言って良かった。

私の学習スタイル(アウトプット編 その1)

ひとつの科目について一通り、カセットテープとテキストの併用で理解が進んだら、今度はアウトプット学習だ。
実はこれが上手くいかなかったのが、初年度敗退の大きな原因だったと思う。
前にも書いたが、私が使用した過去問題集は、以下の2冊だ。
「小野純の私が教える社労士 労働法編・過去問題集」
「鈴木保代の私が教える社労士 社会保険編・過去問題集」
この問題集には過去10年分の本試験問題が掲載されているのだが、前述したとおり、スペースの都合か、解説がとてもシンプル。正直、初学者にはそれだけでは分からない部分が多かった。しかも、誤植、誤記が多く、とても多くの時間をロスしてしまった。

それでも3月ごろまでは、我慢してこの問題集を使っていた。
だが、使えば使うほど、色々なところで間違いが見つかる。元出版業界にいた人間だから分かるが、少しでも社労士受験の学習内容に踏み込んだことのある人間ならすぐに分かるような間違いが何か所も見つかった。

結局このようなモノに付き合っていても、自分の合格が遠のくだけだと思い、他の問題集を探すことにした。

私の学習スタイル(インプット編)

カセットテープの導入によって、私の初期の学習スタイルが確立された。

まず、通勤時間に車の中でカセットテープを聞く。これはひとつひとつの要素を吟味して聞くわけではなく、まるで音楽でも聞くように、ただ聞く。そして片面30分程度のテープを何度も聞く。
そうしているうちに、段々とその内容を覚えてくる。
テキストの場合は、この項目は何でだろう?と理屈ばかり考えて、先へ進めなかったが、テープの場合は理解していなくても勝手にテープは進んでしまう。
井出先生のテープは、もちろん理路整然としているので、聞いているだけで自然と理解も進む。だから、休憩時間にテキストを開いても、割とスムーズに読むことができた。

重要なのは休日の勉強だ。
今度はウォークマンでテープを聞きながら細かくテキストを読んでいく。テープの内容で、真島の基本書に書かれていない説明を書き込んでいくわけだが、ここでこのテキストの難点が浮かび上がってきた。
書店で売っているテキストというのは、ぎっしりと詰まったお得感を演出するためか、余白がほとんどないのである。たとえば一つの項目についての解説がページの途中で終わっている場合、次のページから次の項目の解説を始めればいいのに、たとえ3,4行の内容でも余白なしでギチギチに印刷されている。
完璧な内容のテキストならば、それでもいいかもしれない。しかし、真島の基本書は社労士試験すべての教科を1冊に凝縮したテキストなので、内容的にも補足するべき点が多かった。
おかげでわずかな余白に細かい文字で書き込みをすることの苦痛とストレスたるや、十分に学習効率の妨げになってしまっていた。

しかも、真島の基本書は2色刷りで、重要な項目は赤で印刷されており、それに付属の赤シートをかぶせると文字が消えて暗記に役立つようにできていた。
これは一見、便利なようだが、実際に使ってみると実に不便だった。
それは私が覚えたいと思った項目と、赤で印刷されている項目とが一致しなかったからだ。仕方なく緑色のチェックペンを買ってきて、自分が覚えたい語句や数字を消し、余分な赤字は上から黒のボールペンでなぞって見えるようにするという、全くの2度手間になってしまった。

要するに真島の基本書はカスタマイズしにくいのだ。

サブノートを作ることも一度は本気で考えたが、時間の無駄だし、後から見直す時も、テキストに情報が集約されていた方が学習しやすいはずだ。

色々な困難を乗り越えつつ、インプット学習はこのようにして進んでいった。

IDEカセットの威力

期間工の労働時間は長い。
定時で終わることなどほとんどなく、残業は平均2時間。しかも肉体労働なので、夜更かしして勉強など不可能だ。がんばってやってみたこともあったが、すぐに強烈な眠気が襲ってきて、頭に入らない。そして睡眠不足は即、体調不良につながってくる。
そういった事情から、平日の勉強は仕事の休憩時間と通勤時間に限られた。
休憩時間はホットタイムと言って、朝10時と午後3時、午後5時に各10分。そして残業が2時間を超える場合は午後7時から15分間の休憩がある。それに昼休み1時間が貴重な勉強時間だ。

通勤は車で約30分。この時間を有効に生かすにはどうしてもカセットテープが必要だった。

運良くカセットテープを入手できたわけだが、いざ聞いてみて驚いた。
テキストを読む場合、少しでも集中力が鈍ると意味がわからなくなってしまう。常に自分の力で前進しなければならない。
それに比べてカセットテープは、適当にリラックスして聞いていても、知らないうちに記憶に残っているのだ。テープの中身はIDE社労士塾の井出先生の講義をスタジオ録音したものなのだが、流れるような口調で無駄がなく、分りやすい。テープとテキストでは手漕ぎボートとモーターボートくらいの違いがある。

最初は通勤時間用に考えていたカセットテープだったが、すぐにこれをメインの教材として土日の学習でも使うようになった。

大学の校友会に出てみた

母校の校友会(近隣の支部会)に初めて参加してきた。
私の出た大学は1学年何千人もいるマンモス校なので、同窓会といっても誰か知っている人と会えるわけではない。
だからこういうものに参加する人の方が少数派だと思う。私だって、社労士開業を控えていなかったら100%断っていたはずだ。

この支部だけで130人が所属しているらしいが、年1回の総会ですら、参加者はせいぜい40名ほどしかいなかった。
なにしろ初めてで知らない人ばかりなので、あまりたくさんの人とは話せなかったが、社長さんや、他士業の人が何人もいた。
せっかくなので、名刺を頂いた方には御挨拶のはがきでも書いてみようと思う。

ただ、年齢層が非常に高く、8割以上が60~70代。こんな大先輩たち(年齢だけでなく、社会的地位も高い)にこれから営業するというのはかなり勇気が必要だ。
なにしろ先輩たちからは、私なんて孫も同然のヒヨッ子に見えたことだろう。
ヒヨッ子はヒヨッ子らしく、素直に接していく他あるまい。

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